下の記事ハズくなってきたんで消しました。
でも嬉しさは変わってないぜいえい!
まあそのへんはお隣においといて、
小話。選択で書いたもん手直ししてあぷ。
「柘榴」
不完全ネンショー。誤字脱字変換ミスあるきがするわあー
ざくろがおれにくれたのは感情、心、命。
おれが生まれたのは、ざくろの父親につくられたから。
生まれてすぐダッチワイフ。なまじ感情があるだけに辛かったよ。
俺に感情を与えたやつを憎んだ。
でも、すぐそれが間違いだったってわかった。
お前に会ったんだ、ざくろ。
お前を見たとき、人形みたいだと思ったよ、ホントに。
ピクリともしないし、肌も光を知らないみたいに青白くてさ。
おれ、他の奴に聞いたんだ。
そしたら、「あの方がざくろ様でございます。貴方様の元の方です」ってさ!
すっげー複雑な顔で、怒ってるような、憐れんでるような、悲しんでるような顔で言うんだよ。
その日の夜、いつもみたいに俺を抱きにきたざくろの父親に聞いたんだ。
そしたら、「あれはただの器だ」ってさ。
意味わかんなくて、もっと、ってせがんだら、吐き気のするような気持ちの悪い下品な笑いでさ、
「あれに傷はつかない。傷はお前のものだ。おまえはあれの感情の塊だ」
って言ったんだ。
次の日また、ざくろに会いに行ったんだ。でも、おれのこと見もしないからさ、思わずなぐった。バシーンって。
そしたらおれの頬に衝撃がきて、殴ったざくろの方は、傷ひとつ、あざひとつついてなくてさ。やるせなかったよ。
で、おれが馬鹿みたいに自分だ作った痛みにうめいていたとき。
殴ってもこっち見なかったくせにさ、たしかにざくろがおれを見たんだよ。
びっくりして、その場を走って逃げちまうくらいびっくりした。
その日もやっぱりざくろの父親がおれのところに来てさ、最中に洩らしたんだよアイツ。
ポロってさ、カッとしたよ。今まで何されても、辛かったけどそう思ったことなんかなかったのにさ。
ざくろのこと言われてるって、カッとした次には、ざくろの父親は死んでた。
俺が殺したんだ。
ざくろの父親を殺してからは早かったよ。
ぼんやりとしか覚えてないけど、今までの中で一番早かったんじゃないかな。
とりあえず服着てさ、部屋にあった金になりそうなもの持って、
ざくろのところに行った。
そしたらざくろのやつ、いつもベッドで寝てるくせに立ち上がっててさ、呆然としてるおれに言ったんだ。
「ころしたの」って。なんで知ってるんだ、って思うよりも、ざくろの平坦すぎる声色に驚いた。
これ、人間?みたいに。
でもその時のおれは早かったからさ、頷いてざくろのてをにぎって、走った。
うしろから何か聞こえた気もしたけど、覚えていない。
ざくろの手があたたかいことに驚いて、安心して、でもなにより走るのに必死だった。
それからは実に簡単だ。
おれが盗ってきた金になりそうなものを売って二人で暮らした。
それなりに大変だったけど、ざくろといるといいようのない、安心感が得られた。
ざくろがいるだけで、おれはかんじたことのない幸せをえられたんだ
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